一話完結・人間が怖い話 / 58秒
「見ていません」を、全員が選んだ。
匿名のはずなのに、
上司が後ろに立っていた。
匿名の社内調査を、上司が背後から見ていた。見て見ぬふりが自分へ返ってくる、幽霊の出ない一話完結の創作ショート怪談。
会議室で起きた暴力を、会社が調査することになった。正直に答えようとした私へ、上司は「七人はもう答えた」と告げる。
2026年10月22日 12:00(日本時間)YouTube公開
YouTubeで一話を見る公開時刻までは動画を視聴できません。ショート一本で結末まで収録しています。
声と音の演出
作者の学習済み合成音声を原音で使用し、使用できない文はVOICEVOX:玄野武宏(ノーマル)で補完。マウスのクリック、紙、椅子、スマートフォンの音と、控えめなオリジナルBGMで表現しました。字幕付き。
場面絵はAI生成画像を使用。直接的な暴力・負傷の映像はありません。実在の会社・人物・事件とは関係のないフィクションです。
結末まで読む(ネタバレあり)
匿名アンケートの画面を、上司は後ろから見ていた。
昨日、会議室で、同僚が上司に殴られた。
部屋にいた社員は、私を含めて八人。
翌朝、会社から調査が来た。「暴力を見ましたか」
「匿名だから、正直でいいよ。七人はもう答えた」
私は、見ていませんを押した。
報告書には、「目撃者なし。問題なし」と書かれた。
翌日、殴られたのは、私だった。
助けを求めた私の前で、七人がスマホを開いた。
全員の画面に、見ていませんの文字が光っていた。
昨日、殴られていた同僚も、その中にいた。
